諸君、私はレビューが好きだ諸君、私はレビューが好きだ諸君、私はレビューが大好きだ
書面レビューが好きだピアレビューが好きだシナリオレビューが好きだウォークスルーが好きだ役割分担をした厳格なインスペクションが好きだ
自席で会議室で応接室で移動中のパソコンでスマホで
この地上に存在するありとあらゆるレビューが大好きだ
新人の作った仕様書が好きだ誤字脱字誤変換だらけで日本語にすらなってないのを見つけた時など心がおどる
レビュー記録票が好きだ意味のない軽微な指摘で埋まり何一つ重要な指摘がない時など胸がすくような気持ちだった
客先とのレビューで仕様が二転三転するのが好きだ気がつけば昼飯を食う時間も無い時など感動すらおぼえる
結局出来上がった仕様は最初の指摘と何ら関係ない時などもうたまらないしかも、その仕様を客先の上司が鶴の一声で変更するのは最高だ
レビューをせずに不具合だらけの仕様書に基づいて作成されたプログラムがテストで破綻するのを徹夜してすべての構造を見なおして再設計する時など絶頂すら覚える
レビューに参加したお偉いさんの指摘が好きだ仕様書のフォーマットが気に食わないと言われ、リリースが迫っているのに徹夜でMS Wordと戦う時はとてもとても悲しいものだ
リファクタリングで整然とした構造を設計したものが好きだレビューで古参のメンバーに既存の汚い設計のほうが実績があると言われて却下されるのは屈辱の極みだ
諸君私はレビューを終わりの見えない様なレビューを望んでいる
諸君私に付き従うレビュー好きの諸君君たちは一体何を望んでいる?更なるレビューを望むか糞の様なレビューを望むか?会議室に閉じ篭もりキングファイル10冊にもなるAPI仕様書をひたすらチェックするようなレビューを望むか?
レビュー!!レビュー!!レビュー!!
よろしい ならばレビューだだが、会議室で上司の罵倒に、客からの無理難題に、ベテランからの駄目出しに耐え続けて来た我々にはただのレビューではもはや足りない!!大レビューを!!一心不乱の大レビューを!!
我々はわずかに小数千枚の仕様書に埋め込まれた一万の不具合に比べれば物の数ではないだが諸君は一騎当千のレビューアーだと私は信じているならば我らは諸君と私で千枚の仕様書から一万と一の不具合を検出するスーパーレビューアー集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、バグ密度だけでレビューの成功を確信している奴らを叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう
連中に見つけるべきは誤字脱字ではなく重大不具合であることを思い出させてやる連中に探すべきは客の好みではなくユーザーの使い勝手であることを思い出させてやるレビューには奴らの哲学では思いもよらないテストでは見つけられない重大不具合を見つけるためにある事を思い出させてやる
1000人のレビューアーの集団で 世界をレビューで埋め尽くしてやる目標 肥大した10年ものの1000万ステップのソース焼け石に水作戦 状況を開始せよ征くぞ 諸君
今更かもしれませんが、たまたま「諸君 私はC言語が好きだ」というのを見つけてしまい、思わず作ってしまった。